塾長からのご挨拶

「1998年に開学した岩手県立大学のソフトウェア情報学部は、ソフトウェア&情報技術に関する専門教育と、人間教育の両立を目標としています。

その研究と教育を進めるにつれて、大学という枠の中ではどうしても社会との接点が限られているため、技術の面、人間同士の触れ合いの面で制約があると感じておりました。

そんなとき、2006年4月にアイーナキャンパスという素晴らしい交流の場ができました。この恵まれた環境を活用し、「塾」という形で技術と人間の交流を深めようというのが「アイーナ情報システム塾」開講のきっかけでした。

岩手県という土地柄は太平洋をはさんで米国の西海岸(シリコンバレー)と相似形にあります。私には北上川流域を世界のソフトウェアの中心地(ソフトウェアバレー)にしようという夢があります。そのためには、大学・地元企業・地域住民に潜在するIT人材の掘り起こしと密な連携が必要となります。

「アイーナ情報システム塾」を通じ、これまで卒業生も含め、300名を超えるIT人材ネットワークが岩手県に広がりつつあります。

一人の大学教員にとってはあまりにも負担が大きい事業ですが、幸い田中充(たなかみちる、現在、株式会社イワテシガ代表取締役)先生という同志に出会い、それが実現可能となりました。彼は、本学客員教員の時からずっと私を支えてくれて、アイーナ情報システム塾のほぼ全講義を担当していただき、なんとか続けられております。

また、開講以来ずっと受付・事務を担当してくださっている夏目幸恵(なつめさちえ)さんにも多大なご尽力をいただいております。

この両名、およびアイーナキャンパスという場所の提供と資金・運営面でサポートしてくれる岩手県立大学の事務局,スタッフを引き受けてくれる学生の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。

吉田松陰のことばに「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも とどめおかまし 大和魂」とあります。私も夢が実現するまで、たとえ倒れても岩手の地に魂ををとどめおく気持ちで本塾を続けてゆくつもりです。

是非、あなたも仲間に入りませんか?

塾長 佐々木 淳